和菓子の日の由来とは?嘉祥菓子の意味や各地開催イベントを紹介!

元号が“平成”から“令和”に変わり、新しい時代に突入した日本ですが、今回は元号に関わりのある“〇〇の日”を紹介したいと思います。

それは「和菓子の日」!

昨今、見栄えの良い洋菓子やインスタ映えするスイーツばかりが目立ちますが、和菓子だって負けてませんよ!

茶道とともに栄えた芸術的な和菓子は、日本が誇る食文化のひとつです。

では、歴史上の和菓子の扱われ方や和菓子の日ができた由来、そして各地で開催される和菓子のイベントを紹介していきます!

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「和菓子の日」はいつ?由来は?

6月16日は「和菓子の日」

この日ができた由来には歴史的背景があります。

西暦848年ごろ、疫病が流行っていた平安時代中期まで時代をさかのぼりましょう。

この頃の日本の医療技術ではもちろん、平安時代の公衆衛生では疫病には敵う技術がありません。

そんな疫病は、おびただしい死者の数を生み出しました。

そこで当時の天皇、仁明(にんみょう)天皇さまが元号を「承和」から「嘉祥(かしょう)」へと改元しました。

現代では元号が変わることは大変な出来事ですが、当時は国の運気を変えたり、縁担ぎのために改元することはよくあったことだそうです。

嘉祥に改元された理由のひとつは、疫病の蔓延でした。

ここで、“なぜ「和菓子の日」が6月16日なのか“の謎が解けます。

嘉祥元年は848年6月16日。

「和菓子の日」は、嘉祥元年に由来があったのです。

疫病の厄除けに“和菓子”?

仁明天皇は、嘉祥に元号を変え、嘉祥元年6月16日に神前にお菓子やお餅をお供えし、国民の健康を祈願しました。

この時にお供えしたお菓子の数は、6月16日にちなんで16個。

“嘉祥の儀式”と呼ばれました。

これはのちに「嘉祥喰(かじょうぐい)」と変化し、江戸時代になると“6月16日は和菓子が主役!”となるまでに広まりました。

6月16日に食べるお菓子を「嘉祥菓子」と呼びます。

庶民の間でも、6月16日は“16文で購入したお菓子をだべる”“16種類のお菓子を食べる”“16種類は多すぎるから1+6の7個のお菓子を食べる”など、江戸時代まで庶民は6月16日にお菓子を食べる風習が続きました。

なぜ江戸時代までかと言いますと、明治時代の文明開化による洋菓子の流行が原因です。

そこで名乗りを上げた団体がいます!

「和菓子の日」に込められた意味

文明開化により西洋文化が日本に広まり、嘉祥行事は廃れていきました。

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とある団体が、この日本の食文化である和菓子にまつわる「嘉祥行事」を再び広めたいと声をあげます。

全国和菓子協会「日本の食文化を後世に残したい」

昭和25年6月に“全国生菓子協会”が設立されました。

当時の設立目的は「全国の生菓子業者がお互いの健康や無事を確かめ合い親睦を重ねるとともに、業界の振興発展のために協力することが必要」と、初代会長黒川武雄の元に設立されました。

のちに「全国和菓子協会」となり、会員数は約2,100名にのぼります。(令和元年現在)

そして全国和菓子協会により、1979年に6月16日を「和菓子の日」として制定したのです。

“嘉祥菓子”とはナニ?

6月16日にお菓子を食べる“嘉祥喰“という風習があったと紹介しましたが、その日に食べるお菓子のことを「嘉祥菓子」といいます。

平安時代では16種類の菓子や餅を神前に備えて食べていましたが、さすがに16個は用意するのも大変でした。

そこで、江戸時代になると“1”と“6”を足して“7個”のお菓子を用意するようになりました。

これを「七嘉祥」と呼びます。

“伊賀餅”“桔梗餅”“豊岡の里”“武蔵野”“源氏藩”“味噌末風”“浅路雨”の7種類。

現代の和菓子の日でも七嘉祥が主流となっているところが多いですね。

和菓子の最強老舗「とらやの嘉祥菓子」

和菓子の老舗・とらやでは「和菓子の日」に“七嘉祥”の販売を行なっています。

江戸時代末期に宮中に収められていた嘉祥菓子を再現したものを期間限定で購入することができます。

価格:3,240円(税込)
予約期間:2019年6月1日〜12日
店頭販売日:2019年6月16日
取扱店
【関東地方】
赤坂店、東京ミッドタウン店、銀座店、日本橋店、帝国ホテル店、新宿伊勢丹、玉川高島屋S・C、アトレ目黒1、横浜そごう、TORAYA TOKYO、TORAYA AOYAMA
【近畿地方】
京都一条店、京都四条南座店、京都高島屋、大丸京都店、ジェイアール京都伊勢丹

とらや嘉祥菓子の予約情報はコチラ

「和菓子の日」のイベント

「笑わずの餅」

大阪では江戸時代の民間人が嘉祥菓子を“笑わずに食べる“という風習をもとに「笑わずの餅を食べて和菓子の日を
盛り上げよう!」と「笑わずの餅」なるものを作りました。

これは大阪府生菓子組合が考案したものです。

明治神宮

明治神宮では「和菓子の日」近辺の週末のお休みに和菓子を配るイベントが行われています。

このイベントはあまり知られていないため、穴場イベントとしてチェックするといいと思います!

日枝神社「山王嘉祥祭」

「山王嘉祥祭」とは、赤坂にある日枝神社で行われている由緒ある祭事です。

明治以降は衰退し、途絶えてしまった祭事ですが、「和菓子の日」が制定された1979年6月16日に復活しています。

東京和菓子協会が神前に和菓子を奉納し、そのお菓子は参拝者に配られます。

まとめ

「和菓子の日」ができた由来には厄除けがありました。

元号が変わった2019年だからこそ、“嘉祥”への改元がきっかけとなった和菓子を食べてみるのはいかがでしょう!

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